2015年4月19日日曜日

book313, 314 『死神の精度』(2005)、『死神の浮力』(2013) 伊坂幸太郎 

俺が仕事をすると、いつも降るんだ
死神は雨とともに現れる





【概要】                    

(1)CDショップに入りびたり(2)苗字が町や市の名前であり(3)受け答えが微妙にずれていて(4)素手で他人に触ろうとしない——そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。1週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌8日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う人生。。。

【読むきっかけ&目的&感想】               

友人お薦めの気軽に読める本。

さくら好み ★★★☆☆



『死神の精度』はゆる~い連作短編集の形をとっていて面白かった。私はこういう「連作短編集」が大好きだ。

『死神の浮力』は書下ろし長編小説。残念なことに、日を追うごとに謎が徐々に明かされていくという気持ちよさを、ほとんど感じられなかった。『精度』と同じく死神の千葉が良い味をだしているし、ストーリーの大枠も面白かったが、千葉以外の登場人物に魅力を感じられなかったし、山野辺が語るいくつもの細切れエピソードにも正直げんなりした。この辺りは個人的な好みのせいだろうけどね。

『浮力』最後の千葉の台詞、「晩年も悪くなかった」は、イイ! (山野辺の)晩年とはつまり『死神の浮力』という作品のこととも受け取れる・・・自画自賛?(笑)