2015年6月7日日曜日

book323 『知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!』 毛丹青, 蘇静, 馬仕睿 (2015)

確かに七万人が集まった「反日デモ」は事実です
でも 同時に十万人の『知日』の読者が存在するという事実もある

反日でなく 親日でもなく 「知日」


【概要】                    

『知日』は、2011年1月に北京で創刊された、日本文化やライフスタイルを紹介する月刊誌。毎号テーマを絞り、日本のありのままの姿を紹介する。これまで取り上げてきたのは、「制服」「森ガール」「明治維新」「暴走族」「妖怪」「鉄道」「断捨離」「禅」「犬」「日本食」「手帳」「礼儀」など、日本人もびっくりの計24タイトル(2014年12月現在)。中でも「猫」や「漫画」は10万部を突破するなど、日中関係が冷え込むなかで、メディアを始めとして日中両国で大きな話題を呼んできた。そんな『知日』のすべてがわかるダイジェスト版。

【読むきっかけ&目的&感想】               

奈良美智の画集『YOSHITOMO NARA SELF-SELECTED WORKS PAINTINGS』『YOSHITOMO NARA SELF-SELECTED WORKS WORKS ON PAPER』(2015/3/4)が良かったし面白かったので、ネットで周辺情報を漁っていたらこの本に流れ着いてしまった(笑)。中国で発刊されているこの雑誌、意外にも創刊号のテーマが『奈良美智』だったらしいのだ。で、中国で中国人が中国人向けに出版している雑誌で、いったい日本の何が中国人に受けているのか、、、興味が湧いたので読んでみた。

さくら好み ★★★

先入観として、昨今流行りの「外国人による"日本すげえ"的なもの」と似通う色が、日本で出版されたこの本に付いてしまうのは、ある意味仕方ないことなのかもしれない。とはいえ、雑誌各号のテーマは秀逸だし、この本を通して想像できる中国人読者が個人像なのも面白かった。
【2011~2014 各号のテーマ】
01 奈良美智 02 制服 03 Hi!美術館 04 本の国 05 猫 06 鉄道 07 明治維新 08 妖怪 09 森ガール 10 日本禅 11 犬 12 断捨離 13 暴走 14 家宅 15 漫画が好き! 16 写真 17 推理小説 18 設計力 19 料理の魂 20 燃える 21 武士道 22 日本人に礼儀を学ぶ 24 雑貨 25 手帳最高
*23 日清戦争 ;審査中のため未刊!?
こういった日本の現代カルチャーに特化した雑誌が、中国で成立し売れているのを意外に思う反面、やっぱりこういった事に興味を持つんだなぁと共感もした。私も中国の現代カルチャーを知りたいと思う時があるから、「知中」が出版されるようなことがあったら読んでみたい。

この本とは逆の視点、つまり「外国人による"日本/日本人のここが嫌!"的なもの」だって、中韓からでなくともネット上には少なくない。でも、そっちはマスメディアであまり見かけない。個人的にはその辺りの背景事情にも興味があるので、そういった書籍も読めたらなぁ。。。いや、私が知らないだけで、既にあったりするのかな?